【こんな症例も治りますシリーズ 803】『 高齢犬の呼吸が苦しそう? 肺水腫? 』も適切な診断と治療でコントロールします

 

犬 トイプードル 14歳 オス(避妊手術済)

 

 

【 呼吸が苦しそうで食欲が無い 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

 

 

◆◆ この子は心臓の病気を持っていたため、飼主様からの主訴をお聞きした時点で、命に関わる状況の可能性がある為、酸素をかがせながら検査に移りました。

 

 

 

■ 無理のない範囲でレントゲン検査を行った結果、最初に予想していた通り『 肺水腫 』が起こっていることが分かりました。

 

 

 

■■ これまでの病気と検査結果からみて、心臓病が原因だと判断し、すぐに心臓への負担を減らし、肺から水を抜く内科治療をスタートしました。

 

 

 

 

🌟🌟 心臓病になり、全身に血液を送る力が弱くなると、その分心臓に溜まる血液の量が多くなります。

 

 

 

■ 心臓の圧力が上昇することによって、肺の血圧も上昇し、そこから漏れた水分によって肺水腫が起こります。

 

 

 

■ そこで、①心臓の力を強め、②血管を拡張させる、という治療を同時に行いました。

 

 

■ 薬の副作用で治療中に低血圧になり倒れてしまったり、腎臓が悪くなる可能性があるため、安定するまでは入院での集中治療になります。

 

 

 

 

■ 今回は喜ばしいことに状態の悪化もなく、良好な状態で退院をすることが出来ました。

 

 

■ 心臓病になると運動を嫌がるようになったり、朝方に咳が多くなるなどの症状が出る事があります。

 

 

■ 症状がなくても、お手入れや健康診断で来院した際に発見されることもあります。

 

 

 

🌟🌟 心臓病は完治させることが難しい為、症状が現れる前に早期発見をして、病気の悪化の進行を遅らせることがとても大切になります。

 

 

■ そのため、症状が出る前に定期的にレントゲン、超音波(エコー)検査で心臓の状態を把握することをおすすめします。

 

 

■ そこで、当院ではお手軽に受けられる心臓病検査も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

獣医師 冨田 浩平

 

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